2004年12月07日

フィレンツェ−−芸術都市の誕生展

『若い女性の肖像』アントニオ・デル・ポッライオーロ

数日前に上野の東京都美術館でやっている『フィレンツェ−−芸術都市の誕生展』に行って来た。

テーマはフィレンツェという都市であり、「このような建築物、絵画、彫刻、金工、織物、科学がありました」という紹介がコンセプトなので、歴史的興味を持っていないとあまり楽しめないかもしれない。私には知識がないので、今ひとつだった。予備知識もないのに見てしまったのは、散歩の終わりが上野だったから。

個々の作品という点では見どころはあまりない。ポスターに使われているアントニオ・デル・ポッライオーロの『若い女性の肖像』もよかったが、普通の美術展ならこれは小物だろう。ボッチチェリの『婦人の肖像』も悪くなかったけど、感銘というほどのものは受けなかった。ミケランジェロの小さなキリスト像もあった。いいんだけど、サイズからして小さい。とにかく「これは」という見どころにかける。

とはいえ、さすがに複数の分野からの出展なので飽きることもなかったし、「なるほどねえ」と教養のために見る価値はあるようだ。昔の絵画の塗り方や描写の仕方とか細かい部分での面白さはあったし、本の装丁、挿絵なども面白い。歴史を知らないものは細部を見ていくしかないし、そうやって見ていけば美的経験の蓄積にはなる。

ひとには薦めない。


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この記事へのコメント
■投稿者:yuri at 2004年12月09日 20:18
こんばんは。

そうなんですよね、おっしゃることとてもよくわかります!
わたしもこちらに来て、勉強したので今では絵画を見ると
「あーこれは1600年代のものだな」というように、
絵からたくさんの情報を引き出せるようになったのですが、
それまでは「はーミケランジェロ。すごいなぁ(何がかよくわからないけど)」
という感じでした。

こういうタイプの横顔の肖像が流行っていた時期があるんですよね。
衣服や装飾品の豪華さを細密に描くのが当時の流行だったようです。
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■投稿者:Cozy at 2004年12月09日 23:06
こんばんは、yuriさん。

yuriさんも最初はそんな感じでしたか。なるほど。
美術は歴史的な流れをつかんでいないと意味不明なところがありますね。

横顔の肖像が流行っていたんですか。なるほど。
確かに人間より衣服、装飾品がよく描けていました。そのデザインが今の目で見てもけっこうよかったりして面白いものですね。

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