2004年12月30日

書評:楽しむということ

『楽しむということ』( ミハイ・チクセントミハイ、思索社)

先日読んだ『フロー体験 喜びの現象学』より前のチクセントミハイの著作となる。

テーマは同じくフロー体験(人が自分の技能を使って好きなことを楽しんでいる状態)をあつかっている。まだ研究が熟していない段階の著作なので、特段の興味がない人は読む必要はないし、在庫切れなので入手も困難だ。

本書には『フロー体験』とは違う面白さもある。それは、チェス、ロッククライミング、ロックダンス、手術といった活動が具体的にどのように楽しいものと体験されているかのより詳細な報告と分析がなされていることだ。人が自分が好きな活動をどのように楽しむのかが多面的に理解できる。自分には興味がないことも話を聞いてみればそれなりい面白い部分があるのだと納得できる。そういう意味では世界が広がる本だと言える。

いろいろな趣味を遍歴してきた自分としてはこの本に書かれていることはよくわかるし、今後新しいことに手を出すときに役に立ちそうだ。いや、それよりも現在の趣味(今は散歩写真と読書が中心)をより楽しむために役立つだろう。それには今の趣味をよりチャレンジングなものとして、また複雑化させることだ。それがフローを起こすキーとなる。

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