2005年01月29日

書評:名画とは何か

『名画とは何か』(著者:ケネス・クラーク, 出版社:白水社)

イギリスの美術評論家、ケネス・クラークによる名画の条件の分析だ。

本書からいくつか言葉を拾ってみる。

「さまざまの記憶や感情が合流して単一の着想を形成するということ」
「芸術家自身の時代を表現しながら、なおかつ過去との関係を保っているような伝統的形式を再創造する力」
「素晴らしい構図」
「人間的感情の意味深い主張」
「最高の名画とは偉大な主題の例証にほかならぬ」

統一性、構図、感情表現など他の本でも見かけるものが多い。美術の世界で言われていることはある程度固まっているということだろう。

クラークの特徴を探すとすれば、伝統を重んじていて、主題主義的であることだろう。おそらくケネス・クラークは現代絵画よりも伝統絵画の評論を中心としているので、アナクロニズムな印象を与える。例題としてとりあげている絵も古いものばかりだ。

本書の後半はミケランジェロに関する評論となっている。

全体に面白いとは言えない。

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