2005年03月12日

書評:江戸の遊び方

『江戸の遊び方―若旦那に学ぶ現代人の知恵』(著者:中江克己,出版社:光文社知恵の森文庫)

『江戸の歩き方』と同じ著者によるもので、江戸時代の人々の楽しみのあれこれを紹介している。内容は「遊山」「ガーデニング」「ペット」「スポーツ」「イベントと娯楽」「知的な遊び」「悪所通い」となっていて、趣味道楽全般をひろくあつかっている。

以前、『江戸の道楽』(棚橋正博、講談社選書メチエ)という本を読んだ。こちらは園芸、釣り、学問と絞り込んでそれぞれ詳しく書かれていて面白かったが、この『江戸の遊び方』もそれなりに詰め込まれた知識が多くて楽しい。「へえ」という小ネタも多い。たとえば、中村座と浅草の関係、花火における玉屋鍵屋の関係、川柳の成立事情、相撲の番付に蒙御免と書いてある理由など。

とりわけ面白いのは「悪所通い」の吉原遊郭をあつかっているところ。花魁という贅沢な存在と揚屋遊びの制度は一時的な盛り上がりを見せたが景気の後退にともなって消えてしまったそうだ。

遊郭についての本が読みたくなった。


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