2005年03月25日

美術展:浮世絵1010の世界

THEATRE1010ギャラリー開館記念特別展示、足立区立郷土博物館所蔵『浮世絵1010の世界』を見てきた。場所は北千住の丸井デパート内にあるTHEATRE1010ギャラリー。千住と1010をかけたネーミングらしい。

展示されている浮世絵が1010点。膨大な枚数でまともに見ていると疲れる。ほとんどの客が最後のほうでは歩くのが速くなっていた。たっぷり鑑賞時間をとって、途中休みながら見てまわりたい。再入場も可能だ。

さて、展示内容なのだが、さすがにジャンルは多岐に渡っている。風景画、美人画、役者絵などの定番はもちろん、生活に使われた玩具的な絵も押さえてあるし、明治期の浮世絵もたくさんあった。

私としては広重の冨士三十六景(北斎の富嶽…ではない)と明治の浮世絵がまとめて見れたのが収穫だった。とくに明治の浮世絵は町の様子が変化していく様子をとらえていて興味深い。そこでは日本初の銀行「三井組ハウス」が何度も画題として取り上げられていた。日本橋の名物だったようだ。

広重では同じ絵の刷り違いのを並べて展示してあった。これは絵によって色遣いが違っているのがわかって面白い。

写楽は一枚もない。春信が少ない。歌麿も少ない。というのも気になった。枚数のわりに名作は多くないという印象だ。

北千住の丸井11階 ギャラリー全室
30日まで
高校生以上800円


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