2005年04月04日

書評:ヘンな本あります―ぼくはオンライン古本屋のおやじさん2

『ヘンな本あります―ぼくはオンライン古本屋のおやじさん2』(著者:北尾トロ,出版社:風塵社)

フリーライター、北尾トロさんによる『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』の続編。

前作はパソコンに不慣れで本屋の経験もない著者が小規模な商いをするオンライン古本屋さんへと成長する物語であった。今回はオンライン古本屋のトロさんが古本市への出展したり、古本屋検索サービスを運営したり、オンデマンド出版を手がけたり、フリーペーパーを作ったり、期間限定ブックカフェを開いたりと様々な実験を繰り広げる冒険編。本を通して擬似経験ができる面白さがある。

著者はやる気がなさそうでいて、好奇心旺盛で、じつに忙しく動き回っている。無私の情熱にかられたりするくせに、無責任に放り出す。熱しやすく冷めやすい。本来古本屋は単調でつまらないものだと思うが、この本がそうならないところは著者の性格によるのだろう。

本についての薀蓄や目利き自慢みたいなものは皆無。行動の人である。そういう意味ではおそらく類似本とはまるで性格を異にするはずだ。

杉並北尾堂があちこちに進出することで固定客に支えられる本格的な古本屋とフワフワと流動的な新興オンライン書店との品揃えの違い客層の違いも見える。というよりもいろいろな本を欲する人がいて、それに対応する本屋があるということか。

古本屋の世界もなかなか面白そうだ。それは古本屋業界のあり方が面白いという意味であって、商売として面白いという意味ではない。店舗を持てば長時間拘束される店番が退屈だろうし、オンライン販売ではデータ入力や発送が面倒そうだ。仕事としての効率もよさそうには見えない。しかし、自分の中で古本屋世界への関心が高まっている。

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ブックカフェ【 るる☆女を語ってみました。】at 2005年06月13日 11:23