タイトル一覧

書評:Amazonマーケットプレイス徹底活用 | 明治神宮の結婚式 | ドアノー「パリ市役所前のキス」が2100万円 | 書評:失踪日記/吾妻ひでお | 明治神宮の陽射し | 明治神宮の親子 | 書評:独学のすすめ | 根津の野球少年 | 書評:「人間嫌い」の言い分 | 根津神社 | 書評:「ゆとり」について―ヨゼフ・ピーパーのレジャー哲学をめぐって | 美術展:歌川広重のすべて 第一部 | 桜散る下を | 4年前の桜 | 書評:出版クラッシュ | クリスマスと中古カメラ | 下北沢の闇市 | 書評:希望格差社会 | 旧友再会 | 有楽町のガード下 | 書評:古本屋サバイバル | ただ営利のためだけに | 写真集 チャップリン | 書評:神田神保町古書街ガイド (2002〜2003年) | 自転車を長く使うということ | ペ・ヨンジュンは眼鏡ハンサム | 書評:ヘンな本あります―ぼくはオンライン古本屋のおやじさん2 | 植物の意欲 | 隅田川と東京タワー | 書評:浪費なき成長―新しい経済の起点 |

2005年04月30日

書評:Amazonマーケットプレイス徹底活用

『Amazonマーケットプレイス徹底活用』(著者:横手久光,森英信,出版社:ソフトバンクパブリッシング)

古本を安く買ってきて、他の店や人に高くすることを「せどり」という。最近はブックオフの105円棚で購入した本をインターネット上で販売するせどりが増えている。本書の著者二人もその手の「せどらー」だ。本書は、販売する場をAmazonマーケットプレイスと限定した「せどり入門書」と思えばわかりやすい。

Amazonマーケットプレイスは簡単な手続きで古本を販売できるシステムだ。マーケットプレイスを使えば、インターネット上に掲載する書誌情報の入力や集客、集金などの手間が省けるため「せどらー」にはいろいろとメリットがある。とはいえ最初はどうしていいのかわからなくて躊躇するものだ。本書は、出品用アカウントの作成(銀行口座の登録)、Amazonマーケットプレイスへの出品、配送手続きと配送手続き完了メールの送信、代金の振込と事後処理など必要な知識を簡潔に与えてくれるし、値づけの方法や配送方法、梱包についても教えてくれるので、ありがたい。

これ一冊で「せどり」商売が可能となる。ほとんどリスクのない商売なので、小遣い稼ぎやオンライン古本屋に興味のある人はやってみてもいいのでは。しかし、私は面倒くさがりなのでやっぱりモチベーションがあがらない。

読書的な面白さはない。

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2005年04月28日

明治神宮の結婚式

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photo by Cozy

PENTAX MZ3,FA43mmF1.9Limited

明治神宮。式場へ移動する宮司と新郎新婦と列席者。まわりの暗い部分は手前の門だ。

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2005年04月26日

ドアノー「パリ市役所前のキス」が2100万円

パリ市役所前のキスロベール・ドアノーのパリ市役所前のキスのオリジナルプリントが競売にかけられて2100万円で落札された。
photo by Robert Doisneau (1912-1994)

共同通信の記事では署名入りオリジナル写真となっているが、おそらくオリジナルプリントということだろう。オリジナルといっても、写真の場合はいくらでもプリントはできるので、オリジナルが複数枚存在できる。そのため写真のプリントは高値がつかないと言われてきた。これがオリジナルが一枚しかない絵画との違いだ。

今回の落札価格は革命的な出来事というべきか写真界の珍事というべきか判断に迷う。現存する署名入り写真が一枚のみであればドアノーは故人であるため、今後もこれ一枚といえるわけで、そこにアウラがあるということなのだろうか。

今後は「署名入り写真が一枚のみで作者が死ねば高く売れる」ということになるのかもしれないが、この写真の人気は特別なので、今回のような高値がつくオリジナルプリントが登場することは滅多にないだろう。

署名入り写真が2千万円 「市役所前のキス」競売

【パリ26日共同】フランスの写真家、故ロベール・ドワノー氏が1950年にパリの街角で撮影した「市役所前のキス」の署名入りオリジナル写真が25日、パリの競売会社アールキュリアルで競売に掛けられ、予想価格の約10倍の15万5000ユーロ(約2100万円)で落札された。
 米写真誌ライフから「パリの恋人たちのルポ」の依頼を受けたドワノー氏が、街角で通行人を無視してキスするカップルを撮影。日常風景を絶妙にとらえたスナップとして話題を呼んだ。
 ドワノー氏は後に、若いカップルがキスするのを見つけて、2人にあらためてポーズを頼んで撮影したことを証言した。
 写真は30年以上写真代理店の倉庫に眠った後、86年にポスターとして売り出され、世界中で40万枚以上売れ有名になった。
(共同通信) - 4月26日12時7分更

  

書評:失踪日記/吾妻ひでお

『失踪日記』(著者:吾妻 ひでお ,出版社:イーストプレス)

吾妻 ひでおのマンガ。Amazonにあった出版社からのコメントは以下の通り。

「全部実話です(笑)
突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。
波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!
カバー裏にシークレットおまけインタビューが掲載されています。」

人気漫画家の吾妻氏は乗り気でない仕事をたくさんかかえてイヤになっていたようだ。ウツと不安に襲われることもあったという。ある日、タバコを買いに行くといったまま失踪してしまう。一度帰宅して、すべての仕事をキャンセルして、ホームレス生活に突入。(実際には家はあるのでホームレスではない。家があるのに路上生活という奇妙な生活スタイル)

冬の寒さの中すさまじい生活を続けるのだが、やがてホームレスにも慣れてうまく食事を得る方法を発見する。余裕ができると今度は退屈し始める。その後、配管工になって働くのだが、漫画家に戻らないところがまた不思議。その仕事も人間関係など面倒なことがあって、やめてしまう。そこでどういわけか漫画家に復帰する。

後半はアルコール依存症で入院したときの体験記。なんとも奇妙な患者たちの世界が描かれる。

心理描写があまりないので失踪の理由やアルコール依存症になるいきさつがあっさりしすぎていている。家族とのやり取りなど笑えない部分はあえて書かなかったそうなので、読者にとっては肝心な部分が抜けてもいる。このマンガで笑いたいわけではないので、そこらあたりをもっと掘り下げて欲しかった。

でも、これはこれで面白い。おすすめ。

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明治神宮の陽射し

2001-04-14-002.jpg
photo by Cozy

PENTAX MZ3,FA43mmF1.9Limited

明治神宮。激しい明暗差の世界。ポジフィルムではきびしい。でも、こういう白飛びならいいかな、と。

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2005年04月24日

明治神宮の親子

2001-04-14-001.jpg
photo by Cozy

PENTAX MZ3,FA43mmF1.9Limited

明治神宮。たしか43mmのレンズを買った直後にテストをかねて撮ったもの。今考えるとカメラにお金をかけていたなあと驚く。このレンズは画角が絶妙で好きだった。

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2005年04月23日

書評:独学のすすめ

『独学のすすめ』(著者:加藤秀俊 ,出版社:文春文庫)

 社会学者、加藤秀俊による勉強することに関するエッセイ集。サブタイトルは「現代教育考」。

 あとがきを見ると1975年となっている。30年前のお話だが、古さは感じない。それは昔も今も大学をめぐる状況に大きな変化がないからだ。加藤氏は当時の大学が就職のための手段になっていることを嘆いている。学生がただ就職のために大学に入学し、勉強の意欲が低いことは進学率が増加して以降、数十年ずっと変わらないようだ。

 加藤氏は純粋に学問を求めるべきだという。学問研究には学校すら必要ではないともいう。図書館に本があるのだから独学でいいのだと独学に本来の学問的楽しみを見出すようにすすめている。大学は大衆化したが、学問は大衆化していない。そのことが不満なのだ。

 加藤氏はレジャー学、生涯学習について関心の深い人なので、この主張は当然のことだが、たいがいの人はそんなことは関心がないのも事実。氏はとりわけ大学入学者の受身の姿勢が気に入らないようで、日本の大学の現状に嫌気がさして、大学の職を辞してしまったそうだ。

 また教育が生き方に及ぼす影響にも言及していて、教科書に現われる達成イメージの多寡が子どものやる気と関連があるとの研究を紹介している。「教育というものの基本的な目的と意味は、ひとりひとりの個人に、人生に対する生きる意欲をつちかうことにある」との指摘は重要だ。文部科学省もこんなことを最近言っていたと思う。

 かつて歴史上の人物が教科書にたくさんとりあげられていたのはこの達成イメージの提示であり、生き方のモデルの提示でもあった。国民的英雄物語は国家的な理想の提示であり、どう生きるべきかの模範でもあった。それが時代の変化とともにだんだんと減ってきて、子どもたちに提示されるのは、マンガの主人公などであり、たとえば不良グループのリーダーや、暴力的な英雄になってしまった。それが若者の生き方の方向性を相対的に弱め、混乱させ、生きがいの喪失につながっていると指摘する。

 たしかにそういう面もあるだろう。今、教科書にはイチローとか高橋尚子とかスポーツ選手が多いのではないだろうか。政治的イデオロギー的には無色で、ただ頑張って金メダルを獲りました、アメリカで成功しましたという事例では生き方のモデルとしての魅力に乏しい。少なくとも私が子どもであれば見向きもしない題材だ。

 脱イデオロギーは紙幣にも及んでいる。紙幣の肖像が夏目漱石や樋口一葉というのもどうかと思う。漱石は文豪であっても、夫婦仲が悪く、胃病持ちで40代で早世した。一葉は貧乏の中での若死に。イデオロギー的に無色な人間を選ぼうとすると、熱くなれないタイプの人間が残ってしまうのだろう。この人選では生きる意欲がしぼむのではないか。練炭自殺者が増えるのも仕方なしか。

 どんな生き方を理想とし、生きる意欲を刺激すべきか。価値観の多様化の時代において脱イデオロギー的人選をしようとすれば簡単に答えが出ないのは当然だ。今後もあたりさわりのない人物が教科書に紙幣に登場することだろう。それもやむなしと思ってしまうのがまたさみしいのだが。

 後半はコラムになってしまった…。本書は気楽に読める知的エッセイなので、暇つぶしにどうぞ。

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2005年04月22日

根津の野球少年

2000-04-30-002bw.jpg
photo by Cozy

CONTAX RX,Distagon28mmF2.8

根津神社に向かう途中、路地で野球をしていた少年に声をかけた。ふたりは並んで写真を撮らせてくれた。

  

2005年04月21日

書評:「人間嫌い」の言い分

『「人間嫌い」の言い分』(著者:長山靖生 ,出版社:光文社新書)

人間嫌いの本ではない。著者は人間嫌いについて「仲間に甘い顔をせず、自分の信念を押し通す人間は、日本社会ではこう呼ばれる」と書いているが、そうではないだろう。著者の言っているのは、自分の流儀で生きている頑固な人だ。それにもかかわらず、人間嫌いはこうだと断定しているのが、いささか不愉快だった。

内容的にもあまり面白くない。自分はこうですと好き勝手に書いているだけで得るところはない。電車の中でこれしか持ってっていなかったので、半分ほど読み、もったいないから残りはところこどろ紹介される文学者のエピソードを楽しみに読み通した。

しかし、それも漱石の「こころ」の紹介が間違っていたせいで、信用度がかなり低くなってしまっている。「こころ」の主人公のわたしにお嬢さんを奪われた友人のKは自殺するのだが、なぜかこの著者は「これが原因でKが行方しれずになってしまう」と書いている。やけに穏便な展開ではないか。そんな程度のことでいつまでも悩まないって。

問題なのは、この間違いを編集者も校閲も見逃していることで、教養の崩壊が大手の出版関係者にもおよんでいることがまたしても明白になってしまった。いまや近代文学なんて誰も読まない、ということか。

もっとも近代文学が教養だなんてのは一時期一部の知識層に起こった特殊な考えに過ぎないと私は思っている。だからといって間違ってもいいことにはならないのは言うまでもない。

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根津神社

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photo by Cozy

CONTAX RX,Planner50mmF1.7

根津神社の境内。つつじ祭りだったと思う。

このカメラはMFなのでピントでしくじることが多かった。これも狙いよりも後ピン。ペンタックスならばマニュアルでもピントは合わせやすい。

マニュアル撮影ではファインダーでのピント合わせがしやすいかどうかがいいカメラかどうかを左右すると思う。そういう意味ではEOS Kiss Digitalなんかはどうしようもないダメカメラ。もっともEOS Kiss DigitalはAF専用といっていい仕様なので比較するものではないのかもしれない。

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2005年04月20日

書評:「ゆとり」について―ヨゼフ・ピーパーのレジャー哲学をめぐって

『「ゆとり」について―ヨゼフ・ピーパーのレジャー哲学をめぐって』(編集:松田義幸,著者:渡部昇一,ヨゼフ・ピーパー,稲垣良典,松田義幸,土居健郎 ,出版社:誠文堂新光社)

つい先日の高田馬場のBIG BOXの古書感謝市古本市で購入した一冊。(わざわざでかけてこれ一冊というのはいかがなものか。)

著書『余暇と祝祭』で知られる哲学者のヨゼフ・ピーパーの考えをもとにレジャーはどうあるべきかを論じた論文と対談を収めている。余暇開発センターの研究活動のひとつであるらしい。

レジャーというのは労働の疲れを癒すレクリエーションとは違って、それ自身追求される余暇活動のこと。ピーパーの考えではそれは文化的価値の創造に関係し、また宗教的な祝祭に関係する。功利を目的としない学問、芸術、祝祭と言えばわかりやすいか。

同じ学問でも知るために知るのは自由な学芸であり、なにか成果を期待してなされるのは奴隷的技術と言われる。この考えのオリジンはアリストテレスにある。余暇における最高の活動はコンテンプレーション(コンテンプラチオ、観想)とされているのもアリストテレスと同じ。ピーパーのレジャー論は基本的にアリストテレスのレジャー論を現代によみがえらせたものといっていいだろう。

こうしたピーパーの考えに対して、いろいろな読みが披露される。観想は「もののあわれ」に対応するのではないかとの指摘や、余暇は「ゆとり」といった方が日本語としてわかりやすいとの指摘は面白かった。経済至上主義、労働至上主義に毒されている現代日本人はかつての日本的文芸の精神を今一度思い出すのがいいようだ。

現代の労働中心の社会はカントの認識論や道徳観から発しているとの指摘もあったが、こちらはどうか。ごくふつうにカルヴァンのプロテスタント思想でいいように思うが。本書とは関係ないが、よく西洋の近代合理主義に与えたデカルト思想の影響とかを書いてあるのを見るが、私にはあれがピンと来ない。そんなに哲学思想は一般社会に影響を与えるものなのだろうか。証拠はあるのか? どうもこじつけのような気がしてならない。

私はこの手の話題に関心があるので面白く読んだが、一般的には完全スルーの著書だと思う。お勧めしたとしても、この本は入手困難なので読む機会はあまりないかもしれない。

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2005年04月19日

美術展:歌川広重のすべて 第一部

太田記念美術館では開館25周年記念の特別展として『歌川広重のすべて 第一部』を観てきた。

3ヶ月にわたって広重の作品をシリーズ展示するという。4月の第一部では、版画ではなく肉筆画の展示が中心だ。広重の版画の有名な作品はたくさん見ていたが、あまり肉筆画は見ていなかった。そういう意味では貴重な美術展だった。が、絵としてはそれほど面白くはない。

水墨画のような雰囲気の風景画ではやたらとぼかしを使っていたり、正攻法の美人画などもあって、「へえ、これが広重か」と思わせるのだが、やはり有名な版画の風景画の方がいい。広重の魅力は構図の妙技にあると私は思っている。それが今回の肉筆画があまり見られない。全体に凡庸なのだ。

広重ファンならば見聞を広めるために見ておいたほうがいいが、一般向けではない。5月の第二部は版画、6月の第三部は「名所江戸百景」シリーズ全点を展示するというので、この機会に広重の浮世絵をまとめて見たいという方はそちらへどうぞ。
  

桜散る下を

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photo by Cozy

PENTAX Z-1,FA77mmF1.8Limited

同じく4年前の旗が岡八幡神社。散る桜の花びらが暗がりをバックにはっきり見えたのが幸いして、なにやら文学的な雰囲気になった。

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2005年04月18日

4年前の桜

2001-04-03-001.jpg
photo by Cozy

CONTAX RX,Vario-Sonner 28-70mm

品川区の旗が岡八幡神社。4年前の桜の季節。レンズはこれだったか、Distagon28mmF2.8だったか失念。

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2005年04月15日

書評:出版クラッシュ

『出版クラッシュ!?―書店・出版社・取次 崩壊か再生か 超激震鼎談・出版に未来はあるか?〈2〉』(著者:安藤 哲也 (著), 永江 朗 (著), 小田 光雄 (著) ,出版社:編書房)

出版業界の問題点はマンガと雑誌を中心にした出版売上げの減少、書店、取次ぎの相次ぐ倒産、金太郎飴的な個性のない書店の増大、大型店舗化による競争激化などのようだ。

鼎談はまとまりなく続き、なんとも締まらない形で終わってしまう。データによる分析ができていないので、こういうことになるのだろう。読者の変化に関する分析がほとんどないのも不満だ。

自分の書店の棚は魅力があるのだと繰り返していた安藤氏はあとがきでオンライン書店に転職した経緯を書いているが、その理由にまったく説得力はない。経済的に有利な方へ行っただけだろうと勘ぐられても仕方なし。

小田氏は出版不況の原因は、委託制と再販制度にあると繰り返し主張するが、論拠が弱い。しかも、それを撤廃したら、本が売れるようになるというわけではない。書店が大幅につぶれて淘汰されて再編されるから今よりはいいと暴論を展開する。

出口なし。それは出版なのかこの鼎談なのか。

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クリスマスと中古カメラ

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photo by Cozy

CONTAX RX,Vario-Sonner 28-70mm

数年前の銀座のクリスマス。クリスマスらしさがあるのは小さなクリスマスツリーが見えていることくらいか。某中古カメラ屋の前で撮影した。撮影者の体は車道に出ている。

コンタックスは今年中で終わってしまうそうだ。フィルムカメラ派にはなんともさみしいニュースだけど、自分は新しく撮る写真はデジタルばかりなのでコンタックスはすでに昔のカメラのような気がしていた。デジタルも出したけど、鳴かず飛ばずだったし…。

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2005年04月14日

下北沢の闇市

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photo by Cozy

CONTAX RX,Vario-Sonner 28-70mm

世田谷区北沢。

これが下北沢か思わせる異様な雰囲気のマーケットが駅の近くにある。戦後のヤミ市が前身といわれている駅前マーケットだ。

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2005年04月12日

書評:希望格差社会

『希望格差社会』(著者:山田昌弘 ,出版社:筑摩書房)

本書における山田氏の主張は以下の通り。

現在の日本は2極化が進行している。職業においては金持ちと貧乏人の差が、家庭においては結婚できる者と結婚できない者との差が、教育おいては高収入の職業に高確率で就職できる者とできない者の差がどんどん開いている。

さらに以前は努力すればそれなりのレベルにいけたのに、現在は見通しにおいて不安定化している。つまりいい就職ができても出世できないかもしれないし、首になるかもしれない。結婚しても離婚するかもしれない。大学に進んでもいい就職ができないかもしれない。

こういう社会において人々は努力しても報われないかもしれないと思うようになった。自分は負け組みではないかと思ったものは早々に希望を失なってしまう。学業意欲の低下もここに原因がある。

社会にとって恐ろしいのは収入の格差よりもこの希望の格差であり、希望を失ったものは犯罪に走ったり、ひきこもったりする。

社会としては希望を持てるような援助をしなくてはならない。資格が就職につながるメカニズムをつくる。カウンセリングやコンサルティングで本人の能力にあった仕事につかせるようにする。コミュニケーション能力アップの支援をする。社会保障制度はさまざまな家族形態に対応すべきであり、さまざまなライフスタイルの実現支援策を用意する必要がある。

以上、要約。

現在日本の状態をうまく説明しているのに感心した。上記の要約よりも細かい分析がなされていて、高度成長期にはうまくいっていた様々なシステムが現在は機能不全に陥っていることがよく理解できる。

その信憑性は? 学術書ではないので、細かいデータは出ていないが、社会学の研究をもとに大学で講義でおこない、それを書籍化したものなので、それなりに信頼していいだろう。放言のような社会評論とは違う。

分析においてちょっと物足りなく思ったところがある。若者の価値観の変化をもう少し取り上げられないだろうか。今の日本企業には魅力がないし、非人間的な労働環境のところが多い。選択肢としてそういうものしか見せられないと、ドロップアウト志向が増えるのもしかたないのではないか。

面白いと思ったのは、若者への対処の仕方、その基本姿勢だ。山田氏は、どうやって若者に身のほど知らずの夢をあきらめさせて、実際の就職へと導こうかと考えている。目標を下げさせて、妥協をさせ、手遅れの状態にならないように職につかせる。そんな持って行き方をする。大人というか現実的というか、なかなかきびしい。

私が対策を考えるなら、少なくとも労働環境の改善、ワークシェアリングの実現は盛り込みたい。さらに現在の高校以上の学校体系をもっと実践的にする(普通科を減らし、大学進学率を下げる)か公的な職業教育の充実を求めたい。

現在の社会状況を理解する上で、とてもお薦めの一冊。
  

旧友再会

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photo by Cozy

CONTAX RX,Sonner85mmF2.8

世田谷区奥沢。

九品仏(くほんぶつ)浄真寺にて。企業のOBらしき3人が誰かを待っているようだった。


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2005年04月10日

有楽町のガード下

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photo by Cozy

Canon EOS Kiss Digital、Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 USMレンズキット

中央区有楽町。

以前にも掲載したこともある有楽町のガード下。夕方なので赤提灯がともって、本来の味わいが出ていた。向こうに見えるのは銀座のビル。

  

2005年04月08日

書評:古本屋サバイバル

『古本屋サバイバル―超激震鼎談・出版に未来はあるか? 3』(著者:小田 光雄 , 河野 高孝, 田村 和典 ,出版社:編書房)

現役の古書店経営者である河野、田村と、、ライターの小田による古本屋の興亡についての鼎談。

古本が売れなくなったのはなぜか。その原因をブックオフなどの新古本屋の影響、読書人口の減少、書籍の消費財化による質の低下などにさぐり、後継者問題、古書価格の低下、売れ筋の変化について語る。ブックオフとの客の取り合いだけでは語れないいろいろな問題が古本屋のまわりにおこっていることがわかる。

新刊書でも言えるのだが、いわゆる硬い本が売れないのは、読者側の変化が大きいようだ。最近、大学から文学部の国文科や英文科が減っているという。新しい学科がうまれ旧来の文科系の学科が閉鎖され、それによって学生が昔の固い本を買わなくなっている。必要な部分だけをコピーすることも普通になった。このあたりのことも正統派の古本屋にはつらいところだ。

美術全集、文学全集などはぜんぜん売れないようだ。かつての教養主義が崩壊していると言っていいだろう。マンガはブックオフで立ち読みし放題。エロ系はインターネットに完全敗北。人気があったものも時代とともに衰退する。これは世の習いで仕方ないだろう。

個性的で実直な品揃えの店が広い地域に散らばる読者層に支えられる形でのひっそりした生き残りくらいしか残されていないかのようだ。

最後のほうで、インターネットの検索システムで古本を売っていく今後の展開について触れられているが、新興のオンライン古本屋と個人のせどり屋(本書ではまだ話題になっていない)が大量発生している現状を見ると、インターネットもきびしい戦場になりそうだ。
  

ただ営利のためだけに

2005-03-31-072.jpg
photo by Cozy

Canon EOS Kiss Digital、Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 USMレンズキット

中央区銀座。

とにかくこの場所に自動販売機を入れたい。少しでも収益を増やしたい。その必死な思いが伝わってくる。金儲けがすべてに優先するこの国のかたち。

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2005年04月07日

写真集 チャップリン

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photo by Cozy

Canon EOS Kiss Digital、Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 USMレンズキット

中央区銀座。

店頭にずらっと本を並べたなかなか押し出しのいい古本屋。白い帯に書名と価格が書いてあるのでわかりやすいし、いちいち中を見て価格を確認しないでもいいようになっている。値付けの確認を頻繁にやられると本が傷むという事情もあるようだ。

真ん中にあるのはチャップリンの写真集。やはり人の顔は目立つ。店頭ではパッとそちらを見てしまう。

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2005年04月06日

書評:神田神保町古書街ガイド (2002〜2003年)

『神田神保町古書街ガイド (2002〜2003年) 』(著者:アミューズ編,出版社:毎日ムック)

神田神保町の古書店を写真を使って紹介している。神保町の飲食店の紹介もある。さらにJR中央線沿線の古書店、京都の古書店、鼎談、読み物記事などもある。

中央線は散歩写真でもあまり行っていないので、古本屋めぐりをしながら町の散策をしてみようかと思った。

日本全国「古本屋」談義に参加されている上野文庫の主人、中川道弘さんは2004年9月にすい臓がんで亡くなっているようだ。店も閉めてしまったという。『東京古本とコーヒー巡り』でも紹介されていて興味があったので行ってみようかと思い、ネットで検索してこのことを知った。

個性的な古本屋ほど店主の個性の反映なので、他の人に引き継ぐのは難しいだろうし、後継者を育てるのが困難という問題もあるだろう。見たような新刊書店や新古本屋がどんどんできる一方でこのような個性的な店が簡単に閉店してしまうのは惜しいことだ。
  

自転車を長く使うということ

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photo by Cozy

Canon EOS Kiss Digital、Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 USMレンズキット

中央区築地あたり。

老舗らしいたたずまい。隅に置かれた植木鉢と店の脇にあった自転車に惹かれた。とりわけこの自転車は使い込んでいて好感が持てる。最近は自転車が安くなったので、すぐ買い換える人が多いようだが、やはりモノは丁寧に扱ってトコトン使い込むのが正しいと思う。しっかり磨かれた金属の輝きが気持ちいい。

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2005年04月05日

ペ・ヨンジュンは眼鏡ハンサム

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photo by Cozy

Canon EOS Kiss Digital、Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 USMレンズキット

中央区築地。

眼鏡屋の店頭にペ・ヨンジュンの写真。

テレビを見ていると、ヨン様の冬ソナ以前のテレビドラマ出演作をちらっと紹介することがよくある。それを見ると、昔のヨン様ってどうも印象が弱い。髪型とかちょっとした化粧とかいろいろ細かいところはあるだろうけど、眼鏡がないってことが一番の違いじゃないだろうか。ああ、この人はメガネっ子ならぬメガネハンサムだと思った。

メガネはヨン様の一部です。

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2005年04月04日

書評:ヘンな本あります―ぼくはオンライン古本屋のおやじさん2

『ヘンな本あります―ぼくはオンライン古本屋のおやじさん2』(著者:北尾トロ,出版社:風塵社)

フリーライター、北尾トロさんによる『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』の続編。

前作はパソコンに不慣れで本屋の経験もない著者が小規模な商いをするオンライン古本屋さんへと成長する物語であった。今回はオンライン古本屋のトロさんが古本市への出展したり、古本屋検索サービスを運営したり、オンデマンド出版を手がけたり、フリーペーパーを作ったり、期間限定ブックカフェを開いたりと様々な実験を繰り広げる冒険編。本を通して擬似経験ができる面白さがある。

著者はやる気がなさそうでいて、好奇心旺盛で、じつに忙しく動き回っている。無私の情熱にかられたりするくせに、無責任に放り出す。熱しやすく冷めやすい。本来古本屋は単調でつまらないものだと思うが、この本がそうならないところは著者の性格によるのだろう。

本についての薀蓄や目利き自慢みたいなものは皆無。行動の人である。そういう意味ではおそらく類似本とはまるで性格を異にするはずだ。

杉並北尾堂があちこちに進出することで固定客に支えられる本格的な古本屋とフワフワと流動的な新興オンライン書店との品揃えの違い客層の違いも見える。というよりもいろいろな本を欲する人がいて、それに対応する本屋があるということか。

古本屋の世界もなかなか面白そうだ。それは古本屋業界のあり方が面白いという意味であって、商売として面白いという意味ではない。店舗を持てば長時間拘束される店番が退屈だろうし、オンライン販売ではデータ入力や発送が面倒そうだ。仕事としての効率もよさそうには見えない。しかし、自分の中で古本屋世界への関心が高まっている。

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植物の意欲

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photo by Cozy

Canon EOS Kiss Digital、Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 USMレンズキット

中央区築地。

地名は正確ではない。まあ、このあたり。

家の前に並べてあるのが鉢植えであれば心が和む。しかし、植物の本来の意欲はひたすらに勢力を広げようとする。チャンスがあれば人間の領域にどんどんはみだしてくる。そういう植物の生命力の強さがけっこう好きだ。そして、ときに不気味に思う。

この植物もそろそろ警察から注意を受けそうだ。

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2005年04月03日

隅田川と東京タワー

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photo by Cozy

Canon EOS Kiss Digital、Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 USMレンズキット

中央区明石町。

高いところに上ると、ランドマークの間がこんな位置関係なのかと発見があって面白い。隅田川と東京タワーの組み合わせはセーヌ川とエッフェル塔みたいだ。東京タワーの手前にあるビル郡は汐留シオサイト。その左の低い森が浜離宮庭園。さらにその手前の低いところが築地の中央卸売市場だ。

それにしても高いビルが増えた。こうやって見るぶんにはいいけれど、高層ビルの街に住みたいとは思わない。

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2005年04月02日

書評:浪費なき成長―新しい経済の起点

『浪費なき成長―新しい経済の起点』(著者:内橋克人,出版社:光文社)

経済学者、内橋克人による日本の政治経済批判。初版2000年2月5日なので一部現状と違うところもあるが、内容はさほど古くなっていない。

国と銀行が低金利(当時ゼロ金利)の政策と国債の過剰発行によりローリスクで自分の身を守りながら、一般投資家を刺激することで市場にお金を回す方策がとられているのは本末転倒であると批判する。プロと素人が株の投資で争えば素人が損をするのは当たり前で、それを自己責任などといいながら国は庶民にとってハイリスクの社会を作ろうとしているという。

ちなみに低金利(2000年8月までゼロ金利)により一般民間人のもらえるはずだった利息192兆円もあるそうだ。それが銀行、企業に移転される。低金利で金を預けることが銀行への「所得移転」なのである。さらにアメリカへと金が流れているそうだ。

規制緩和の実態は弱肉強食の世界、「剥きだしの資本主義」であり、所得の格差をますます広げていくだけと、著者はアメリカ型の悪しき資本主義を批判する。自然災害時の対策も社会インフラの整備ばかりでそこに働く人の生活はよくならない。それは生産ばかりを優先し、生活をないがしろにする政治のあり方に問題があるからだという。

前半部分に関しては経済アナリストの森永卓郎なども同じことをよくテレビで言っているが、確かにその傾向は強まっている。非正社員の増加と差別給与体系などはその際たるものだろう。一部労働者の奴隷化がまちがいなく進んでいる。つまり規制緩和が企業に有利なように作用しているのだ。今は雇う側の自由ばかりが拡大している。そこには労働者の権利と人権を守る規制が必要だ。

消費者は無駄な浪費をせずに生きることを選びつつあるのは賢い選択だ。効率よりも安全安心を選びつつあることに希望を見出せる。たとえば遺伝子組み換え野菜を買わないことでアメリカ政府の方針を転換させたのは消費者の利益を求める行動であると著者は高く評価している。

一般消費者の消費動向もそれなりに力を持つだろうが、志のあるNPOとかNGOの活動が活発化することで社会がいい方向に動く可能性はあるのだろう。政治家や企業にお任せではよくなることはないように思う。

これからの日本は浪費をせず、生産と生活が一致した社会を作らなければならない。そのモデルとしてデンマークやドイツをあげている。デンマークは高いエネルギー自給率、生活者にとって公平なワークシェアリングを実現している。ドイツは住宅費を安くするための政策が取られている。

デンマークのエネルギー政策とワークシェアリング、スウェーデンの福祉、ドイツの住宅政策は見習うべきところが多いようだ。アメリカばかりを向いていてはダメだろう。

さらに著者は自給自足圏の形成という構想を語っている。いいかえれば、「持続可能な地域社会」である。そこではF(食料)とE(エネルギー)とC(ケア)の地域内自給が行なわれる。著者はこれをFEC(ふぇっく)と呼んでいる。

ひとつの理想であるとは思うが、そこまでやる必要があるかどうかはわからなかった。すべてを地域の中でやっていくには条件がそろわない地域もあるだろう。やはり地理的条件の地域差は大きいと思うのだが。

これからの重要キーワードは「持続可能」だ。今のやり方は無理がある。いずれ破綻する。その典型がアメリカだ。そのことに気づき浪費社会ではなく、質素でありながら豊かな持続可能な社会をつくる。その方向に日本も進まなければならない。

経済学の話はこちらが無知なせいで理解ができないところがあったが、全体的な考えは同意できるものだ。経済学者が日本の政治経済への全体的な批判を試みる本は始めて読んだような気がする。もう少し経済学を知らないといけないなと反省もした。

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