2005年09月04日

小泉総理と靖国神社と霊魂

中国、韓国の圧力もあって総理をはじめ政治家が靖国神社に参拝しにくいので、宗教色のない新たな追悼施設を作ろうという動きがある。

しかし、話が進展しないようだ。いろいろと反対があるらしい。

靖国神社を神聖視する人はむろん反対する。また霊を信じている人も反対するらしい。

新しい追悼施設には外国からの反発の強いA級戦犯は入れないらしいのだが、靖国神社の説明では魂を分祀することはできないので、A級戦犯だけをはずすことはできない、ということだ。この説明に納得する人は新しい追悼施設は作ってもA級戦犯抜きの戦没者の霊を持ってこれないから無意味だと思うのだろう。

宗教色をなくすのなら、魂だの霊だのを問題にすること自体がおかしい。そもそも人間を神として祀ったり、魂がそこにあると考えたりすることが荒唐無稽だ。そんな説明など無視して追悼施設を作ればいいと思うのだが、追悼施設に戦没者の霊を持ってこないとならないと思ってしまう人が多くいるらしい。おそらく首相自身もそう思う一人なのだろう。

たしかに建物だけ作って参拝しても、なんの実感もないだろう。なにしろ参拝する人は霊に対して参拝するのだから。

それにしても中国は「戦没者の霊」をどう思っているのだろうか。靖国神社には戦没者の霊なんてありません、と冷ややかに見ていればいいのに、と思うのだが…。


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