2006年06月16日

中野孝次「ガン日記」

昨日、文藝春秋7月号に掲載の中野孝次「ガン日記」を読む。日記は最初の入院前で終わっている。しかも事後的に書かれたものらしく、「この時点では…」などの記述もある。読まれることを意識して後で書かれた日記なのでどこまで当時の心境が再現されているかわからない。

夫人の手記によると、夫婦は病気のことについてほとんど話題にしなかったそうだ。ホスピスでは穏やかに死を迎えたらしい。自分で「解脱」と感じたらしい発言もあったが、痛み止めの麻薬なども使用しているだろうし、薬物による無痛の状態をそう勘違いしたとも受け取れる。

死に顔はきれいであったという。


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/cozy_009/50499356