2004年09月27日

書評:ワークシェアリングがやってくる!

ワークシェアリングがやってくる!』(別冊宝島編集部編、宝島新書)を読了。

ワークシェアリング関係はこれで3冊目か。

本書はいろいろな立場の人へのインタビューで構成されている。その所属団体をあげると、オランダ調査団、オランダ大使館、フォルクスワーゲン・ジャパン、テンプスタッフ、日野自動車、三洋電機、日経連、厚生労働省、連合、社会経済生産性本部など。

やはり立場によって視点が違うし、すでに実現させている人は楽観的、そうでない人は慎重という違いもある。

私が見るところ、日本で実現する上での問題点は、日本の生活コストの高さ、社会全体での取り組みの不足にあるようだ。

日本は生活コストが高いのでワークシェアリングで賃金が下がった場合、多くの労働者が生活ができなくなってしまう恐れがある。それをどう補っていくのか。会社都合で休業する場合、賃金の6割を補償しなければならないと労働基準法で定められているが、これを国が援助できるのか。

また社会全体が新しい仕事の形態にあわせられるように一斉に変えていけるのか。ワークシェアリングに取り組んだ会社だけが不利にならないようにする必要がある。

サービス残業や労働組合の弱さなど他にもいろいろ問題はあるのだが、せんじつめればこのふたつに集約されそうだ。

ところで、なぜ私はこの問題に関心があるのか?

それはワークシェアリングの類型の一つである多様就業対応型が実現して短時間勤務が選べるようになって欲しいと思っているからだ。

そうなればこの半分遊民生活を今後も続けることが容易になる。今の生活はあまりに不安定で来年はどうなっているのかわからないのだ。


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/cozy_009/7278986