2004年10月10日

広角レンズは難しいか?

広角レンズは初心者には難しいとよく言われる。その理由はおもにふたつあるようだ。

ひとつは、被写体が肉眼よりもずっと遠くに見えるので、なんとも腰の引けた迫力のない写真になってしまうというもの。いつもと同じ距離感で被写体に向かっているとどうしてもそうなってしまう。そこで指導者は「一歩前へ出ろ」と男子便所に書いてあるような忠告をすることになる。

でも、これは世界のとらえ方の問題だから、遠くていい場合もある。アラーキーの写真に広角で「遠いなあ」ってのがけっこうある。そういう距離感がまた心地よかったりする。これはこれで主張なのだ。

ふたつめは、パースペクティブがやたらと効いた(つまり遠近感が強調された)いわゆる「広角くさい」写真を量産してしまうというもの。写真雑誌の広角レンズの使い方などを鵜呑みにするとやってしまいがちだ。

近くの被写体と遠くの被写体を同時に写しこみさえすれば(高いビルを撮っても同じ)成立するので誰でもできる。しかし、広角レンズを持っていないとできないので、より画角の広いレンズを買って差別化をしたくなる。で、ついつい「広角くさい」写真を狙うことになる。この場合、広角くささは購買力自慢のくささでもある。

ということで、ヘタレではない主張ある距離感で広角くささを感じさせない写真が撮れたら、広角レンズを使いこなしたと言えるのじゃないだろうか?

でも私は広角は苦手。そういう写真が撮れたらいいなあ、というお話。


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